ダイエット?

「ダイエット」と「シェイプアップ」 脂肪の付くメカニズム 脂肪の使われ方
「節食」の危険性 有酸素運動 基礎代謝量
ダイエット器具のいい加減さ 前ページに戻る
「ダイエット」と「シェイプアップ」
「痩せる」・・・・・この主要目的はなんなんだろうか?(?_?)

ウチらの業界のHPではよく見かける「ダイエット教室」ってものがあるんだが、「ダイエット」っていうのはなんのためにするのだろう。。
大体の場合、体型を気にするか体重を気にするでしょう。
でも、本来気にしなければならないのは「体脂肪率」なんですよね。(^^;
ですから「ダイエット」というより「シェイプアップ」の方が重要なんです。

「シェイプアップ」と「ダイエット」・・・何がどう違うかといいますと、「ダイエット」は脂肪自体を落とすことにより減量を目指し、「シェイプアップ」は必要なものは付けながら全体的にダウンサイジングするということです。ここで重要なのは「シェイプアップ」は体重自体は問うてないことです。(^_^)b
実際、175cm・75kgでも体脂肪率が17%ならOKということです。体型は骨格に由来するところも多いし、そうそう変化するものではない。
それと脂肪を減らすには筋肉の増量が不可欠。
ここは忘れないで欲しい。(^_^)b
脂肪の付くメカニズム
「脂肪は何故付くか」この疑問から入らなければシェイプは出来ないでしょう。(^^;
何故、脂肪が付くかというと、簡単に言ってしまえば「消費カロリーより摂取カロリーが多い」となってしまうわけですが、実際にどう付くかといいますと脂肪食ばかりではないのです。
「甘いものは太る」と言われているとおり、糖から脂肪に変化します。
生体内では「脂肪酸生合成」という経路によって行われるわけです。
この脂肪酸生合成は過剰なグルコースが存在する場合に機能するわけですが、実際にはその前にグリコーゲン生成があり、それからも過剰な糖があってこそ作動します。
で、もう一つの問題は「アミノ酸=タンパク質」です。
アミノ酸の過剰摂取も脂肪に変化するのです。
過剰なアミノ酸は尿素回路を経て脱アミノ基が起こり、結果的に脂肪酸生合成の経路に乗ります。
さらにアミノ酸のやっかいな面は「カロリー計算上カロリーとして計上されない」ことです。
ですから身体のために「高タンパク低脂肪」の食生活をしていても、摂取量の絶対量が多いとそれも脂肪の元となります。(^^;
脂肪の使われ方
体内での脂肪燃焼経路は「βサイクル(β酸化)」で脂肪の直鎖を分解しながら生成物「アセチルCoA」を産製して、そこからTCAサイクル→電子伝達系によってエネルギー(ATP)が産製される。
そのβサイクルを起動させなければ脂肪は使われないということになる。
それならばβサイクルを起動させることを考えてやればいい。βサイクルは如何にして動かすか。
それは糖の絶対量を枯渇させる以外にない。
体内での糖分はというと「グルコース、グリコーゲン」
で、体内での糖分の貯蔵形態はグリコーゲンが主流だ。
「節食」の危険性

今までの経過だと「節食しなければならない」と簡単になってしまうわけです。(^^;

「節食」で怖いところは「必須アミノ酸や無機質、ビタミン系統をも制限してしまう」ことです。
最近はサプリメントで補給する方もいらっしゃるでしょうがあまりお奨め出来ません。(-_-;)
栄養価単体だと吸収は楽でしょうけど、長期間持続するとそれにより消化器の吸収能力の減退が起こるわけです。
無機質はただでさえ吸収能力が低いのにさらに低くしてしまう。(-_-;)
有酸素運動
脂肪を燃焼させようとするとβサイクルを実働させない限り、脂肪は減らないということです。
では、どうやって脂肪を効率よく燃焼させるか?それは「歩く」です。
決して走ってはダメです。
走ることにより筋肉のトータル運動量は増え、酸素消費量も増えますが、走る距離を保たせようとグリコーゲン貯蔵能力も上がり、思ったほど脂肪を消費出来ません。
息が上がって酸素を必要とするようになると無酸素運動となってしまって脂肪は使われません。
それならば同じ距離を時間を掛けて歩けばいいのです。
要は有酸素運動を持続させ、躯に長距離持続耐性を付けないことを目的とします。
基礎代謝量
更に脂肪を効率よく燃焼させるにはどうすればいいか?
ここで「筋肉量の増強」が出てくるわけです。(^_^)b

筋肉量を増やし、基礎代謝量を増やすことにより同一動作でも消費カロリーを増やすことが出来るのです。
人間、本能というものは現実としてあり、食欲も本能として存在するわけです。
それを意図的に制限し、節食を心がけたところでストレスの元でリバウンドの方が怖い。
だったら基礎代謝量を増やしてやった方が有意義だと言うことです。
基礎代謝量の2大要因
・褐色脂肪細胞数
・総骨格筋量
であり、褐色脂肪細胞は先天的に細胞数が決まっており、後天的には増やせません。
ならば後天的に増やせる骨格筋量でバランスを取るしかありません。
ダイエット器具のいい加減さ
ウチらの業界に入っている、実費仕様のカプセルみたいな奴。
接骨医学会で展示してあった。
で、「リラクゼーションはもちろん、ダイエットにも効果があります」と宣伝していたので「ではどういう機序でβサイクルを稼働させているのか?」と問い質してみた。
そしたら「あそこの大学病院にもあそこの大学病院にも入ってまして実績はありますし、結果も出してます」と言ってくる。
ちょっとカチンと来て「実績どうこうは聞いてない。 どういう作用機序でダイエットに効果があるのかを聞いてるんだ。(-"-;)」って更に問い質した。
そしたら「ちょっと待ってください」って言って白衣を着た大層な方がやってきて、どういうシステムでこういう効果を出しますと全く的外れな回答をしてくるので「生体内での蓄積脂肪の絶対量を減らそうとするのなら、唯一の脂肪分解回路の『βサイクル』を稼働させない限り体脂肪率に変化は起きないはずだ。 ダイエットに効果があるというのなら、どういう機序で糖の欠如していないエネルギー産生状態で外的要因のみを用いてβサイクルを可動さすのかを聞いている。 それも説明出来ないのなら『ダイエットに効果がある』って言うのはおかしくない?」って追い詰めてみた。
そしたら「企業秘密の部分も含みますので、詳細は書面で先生のところに送付します」ということになった。
これが平成14年12月22日のことだ。

本日、平成15年1月8日。
まだ詳細が来ない。
ペテンに掛けているのか?
こんなんに引っかかる業界もどうかしているが、業者ももう少しまともな対応をしたらどう?(-"-;)